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「中国共産党を終わらせよう」署名500万筆突破 西側社会で広がる反共産主義の波

2025/10/14
更新: 2025/10/16

2025年10月10日、全世界脱党支援センターは、五年間続いている国際共同署名運動「邪悪な中国共産党を終わらせましょう(End CCP:END THE EVIL CHINESE COMMUNIST PARTY」の署名総数が正式に500万を突破したと発表した。これは民間発の運動の単なる記録ではない。これは西側世界に広がる道徳的覚醒の潮流を示すものだ。

この運動は、従来の華人コミュニティ主体の政治活動とは異なり、署名者の大半が米国、欧州、豪州など各地の多様な人々で構成されている。彼らの多くは中国を訪れたこともないが、共通の声は「極権を拒否し、嘘を拒み、人類の尊厳を守る」である。

2025年7月6日に米ニューヨークのタイムズスクエアをパレードする車列隊。(王麗飛/大紀元)

疫病から始まった世界的呼びかけ

この運動は2020年6月に始まった。当時、COVID-19(中共ウイルス)が世界を席巻し、中国共産党(中共)が発生源の隠蔽を行ったとされ、国際社会においてその誠実さと統治体制に対する深い疑念が巻き起こった。全世界脱党支援センターは共同署名を発起し、「邪悪な中共を終わらせよう」、そして「中共がもたらす災厄から遠ざかるよう」世界に呼びかけた。

当初、この署名は16言語で展開されたが、現在は約40言語に拡大している。ウェブサイトのトップページに掲げられた標語「CCP Lied, People Died」(中共は嘘をつき、人々が死んだ)は、世界各地のデモの共通スローガンとなった。

2021年6月4日、カリフォルニア州のリバティ・スカルプチャー・パークで、人々は6月4日虐殺の32周年の日に中国共産党ウイルスの世界的な蔓延に抗議し、中国共産党の解体を要求した。(Frederic J. Brown/AFP)

運動は訴える。中共の数十年に及ぶ支配は文化の破壊、信仰の迫害、人権の壊滅をもたらした――文化大革命、天安門事件、法輪功やウイグル民族への迫害まで――もはやこの体制は中国だけの問題ではなく、人類全体への脅威である。

車隊、広場、街頭に広がる署名の波

ニューヨーク・クイーンズ区フラッシングの地下鉄出口、ロサンゼルスのサンタモニカビーチ、パリのコンコルド広場など、世界の各都市で「End CCP」の標語と署名板を見かけることができる。

脱党支援センターのボランティアたちは黄色いベストを着てチラシを配り、英語、スペイン語、フランス語で通行人に中共の暴虐と世界への影響を説明する。多くの人々が足を止めて署名し、「私は中国人ではないが、自由を踏みにじる者には反対する」と書き添える人もいる。

2020年から、ニューヨークのボランティアが「End CCP車列隊パレード」を企画し、赤地に白文字の標語を掲げた車両が、住宅街や商業地区、幹線道路を走った。この新しい形式はすぐに米国各州へ広がり、豪州、カナダ、欧州のボランティアも取り入れた。

2024年末までにこの車列隊はアメリカ本土50州すべてを6回横断し、最北はアラスカ、最南はフロリダ州キーウエストまで走破。数百台の車が連なって走るその光景は、多くの人々が沿道で手を振ったり、撮影してSNSに投稿したりするほど注目を集めた。

その結果、車列隊の活動はアメリカ全土のSNS上で大きな話題となり、“希望と真実の波”として広がっていった。

ハワイで横断幕を掲げる車列隊(全世界脱党支援センター)
米国全土を巡る車列隊は中央高原地帯で横断幕を掲げた。(林丹/大紀元)
カナダのオタワにある国会議事堂前で、ある市民が「中国共産党がウイルスの発生源だ」と書かれた看板の写真を撮り、「全く同感です」と述べた。(大紀元)
2022年8月27日、オーストラリア・ツアーがメルボルンに到着。(Tien Nguyen/大紀元)

「沈黙しない」署名者の声

米テキサス州の退職した元教師メアリー・ジェンセン氏は、中国政治には無関心だったが、街頭で法輪功学習者が迫害の様子を展示しているのを見て衝撃を受けた。「これは遠い国のニュースではなく、人間性が試されることだ。私は沈黙は共犯と同じだと思うから署名した」と語る。

豪州メルボルンのフェデレーション・スクエアでは、若い母親が子どもと署名し、「子どもが成長した時、真実を自由に語れる世界に生きてほしい」と述べた。

脱党支援センターの統計によれば、非華人の署名者は8割以上。この運動はすでに人種や国籍の枠を超え、良心に基づく人類的行動となっている。

2021年7月3日、オランダの首都アムステルダムのダム広場で、人々が「中国共産党の終焉」を支持する署名を行った(韓德/大紀元)

米国政界と社会の呼応

End CCP署名の波は、米国社会における中共に対する態度の変化とも共鳴している。近年、米国政府は中共関連組織への制裁や輸出管理を拡大し、議会は与野党一致で複数の法案を可決し、中共による軍事・技術・諜報活動への対応を強化している。

世論面では、ウォール・ストリート・ジャーナル、フォックス・ニュース、ポリティコなどの主要メディアが、中共による人権侵害、技術窃盗、海外浸透に関する一連の報道を発表している。この空気の中で「反共」はもはや冷戦の遺物ではなく、自由社会の共通課題となった。

多くの署名者にとって、End CCPは単なる政治的立場ではなく、道徳的境界線の象徴である。米カリフォルニア州のボランティア、スーザン・ハリス氏は「中共の罪を理解すれば、署名は中国のためではなく人類のためだとわかる」と語る。

世界的響きと今後の方向

全世界脱党支援センター主席の汪志遠氏は「中共を拒み、共産邪霊を取り除くことは人類共通の願いだ。中共は中国だけでなく、人類全体への災厄の悪魔だ」と述べる。

ニューヨークからロンドン、シドニーからベルリンまで、End CCPの旗はパレード、集会、音楽祭の現場に翻る。ボランティアたちは、これはもはや運動ではなく「精神の伝播」だと言う。世界が共産主義の代償を再認識し、自由の価値を再考するきっかけとなっている。

五年の歳月の中で、疫病、戦争、デジタル監視、思想の衝突と、世界の政治地図は激しく変化した。その中で、一つ一つの署名は、人類の自由と尊厳への揺るぎない誓いとして刻まれている。

500万筆の署名は、単なる数字の積み重ねではなく、時代の選択を示すものだ。End CCPは政治運動ではなく、道徳的覚醒である。歴史の流れの中で、極権体制が嘘で支配を続けるとき、それを終わらせるのは戦争でも金銭でもなく、数千万の自由な魂の覚醒と署名である。

「END CCP/邪悪な中国共産党を終わらせましょう」署名はこちら https://endccp.com/ja/