中国当局が建国76周年を華やかに祝っていた10月1日の夜、広東省広州市の天河(てんか)公園前で車両が暴走し、多数の歩行者や自転車が巻き込まれる惨事が起きたと伝えられた。ネットに投稿された映像には、中央分離帯の柵がなぎ倒され、人々が地面に倒れ動かない姿が映っている。
現場の詳細は封鎖され、SNS投稿も削除されたが、市民の間では「またか」という声が広がる。生活苦や抑圧から生じる「社会報復」型の暴走事件ではないかとの疑念も噴出している。
(現場の様子)
一方、国営メディアは同じ夜に花火大会や音楽イベントを中継し、「祝賀ムード一色」を演出した。恐怖に沈む現場と、画面に映る祭りの笑顔。その落差こそ、いまの中国社会を覆う不気味さを物語っている。

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