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「紙くず一つ持ち込み禁止」と嘆く記者 9月3日閲兵式 前例なき徹底封鎖

2025/09/03
更新: 2025/09/03

「リュックの中には紙くず一つも入れてはいけない……」今年の中国共産党(中共)の9月3日閲兵式のセキュリティチェックの厳しさは、史上類を見ないものとされている。緊張感と重苦しい雰囲気が漂っている。

この閲兵式では、マスコミに対して複数回のセキュリティチェックが行われ、口紅やアイブロウペンシルさえ持ち込みが禁止。さらに、北京では学校が休校になり、車両も迂回し、天安門広場周辺の沿線地域は完全に封鎖され、住民は外出も窓の外を見ることもできない。

中共の閲兵式は9月3日午前9時に始まり、「東森新媒體ETtoday」の報道によると、閲兵式が始まる前からすでに緊張感と厳粛な雰囲気が漂っていた。同メディアのチームは午前3時半に梅地亚ニュースセンターに集合し、厳重なセキュリティチェックを次々と経験した。

朝に配られた朝食バッグには、牛乳、パン、チョコレートなどが入っていたが、2回のセキュリティチェックを通過しないと開封してはならず、でなければバスに乗ることすらできない。

今回の閲兵式では、食品もセキュリティチェックの対象となり、持ち物検査やボディチェックが行われ、女性記者のアイブロウや口紅など、印をつけられる可能性のあるものは一切持ち込み禁止だった。その後、朝食バッグを受け取り、3種類のパン、チョコレート2個、水1本、牛乳1本、ソーセージ2本、真空パックのゆで卵漬け1個が入っていたが、袋にはシールが施され、2回目のセキュリティチェックを通過しないと開封できず、でなければメイン会場に持ち込めない。

米CNNの中国特派員シモーヌ・マッカーシー氏は現場の状況を明かし、記者たちは複数段階のセキュリティチェックを受け、会場に持ち込める物品には非常に厳しい制限があり、飲料や食品は一切禁止だったと述べた。

マッカーシー氏は、午前6時にオフィスを出発し、現場の記者たちは複数のセキュリティチェックを求められたと説明。まず、梅地亚ニュースセンターで登録とセキュリティチェックを行い、その後バスで広場に向かい、さらに別のセキュリティチェックを受けてようやく自分の席にたどり着けたという。

また、会場に持ち込める物品には非常に厳しい制限があり、食品や飲料は一切禁止だった。

また、NBCのジャニス・マッキー・フレイヤー記者は、今回のセキュリティ対策は史上類を見ないもので、学校の休校や交通の規制だけでなく、天安門広場周辺の沿線地域は完全に封鎖され、住民は外出も窓の外を見ることもできなかったと指摘。

フレイヤー氏は、現地のオフィスも中共の各部門による検査を受け、イベント前日には強制的に退去させられ、警察が門を封鎖し、イベント終了まで戻れないようにしたと述べた。さらに、政府は「宣伝に使用できる素材」や化粧品までも持ち込み禁止とする警告を出していた。

香港メディア星島日報によると、9月3日午前3時半前には多くの記者が梅地亚ニュースセンターの向かいにある世紀壇(集合地点)に到着。持ち物はすべて一つずつセキュリティチェックの枠に入れられ、ティッシュや鍵などの小さな物も取り出して機械で検査され、身分確認と全身のセキュリティチェックも行われた。2015年と2019年の閲兵式の取材経験があるベテラン記者は、「今回のセキュリティチェックはこれまでで最も細かい」と感想を述べた。

方曉