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ロシア・ウクライナ和平交渉に進展  ヴァンス氏「ロシアが重大な譲歩」

2025/08/27
更新: 2025/08/27

米国のヴァンス副大統領は、8月24日に米国NBCのインタビューで、ロシアとウクライナの停戦交渉において、ロシアが初めて重要な譲歩を行ったと述べた。また、和平交渉に対して自信を持っていると語った。

ヴァンス副大統領は「私は、今回の衝突が始まってからの三年半の間に、ロシアが初めてトランプ大統領に対して重要な譲歩を行ったと考えている。彼らは、いくつかの核心的な要求に対して柔軟に対応する意志を示しており、戦争を終結させるために必要な条件についてすでに協議を行っている」と話し、ロシアがウクライナの領土保全を認めることや、安全保障の提供など、いくつかの重要な問題で譲歩したと述べた。

ヴァンス氏は、アメリカがロシアとウクライナ間の和平交渉を積極的に推進していることを強調し、交渉が進展していると語り、「私は、大統領が非常に積極的で力強い外交を展開しており、この問題を推進していると考えている。なぜなら、戦争は誰にとっても利益がなく、ヨーロッパだけでなくアメリカにとっても利益はないからだ」と述べた。

トランプ大統領は22日、ロシアとウクライナの直接交渉が2週間以内に実現しなければ、さらなる措置を講じる可能性があり、ロシアに対する経済制裁を再評価する意向を示した。

トランプ氏は8月初旬、ロシアを支援する国々に対して二次的な経済制裁を実施し、インドの商品に追加関税を課し、中共もその対象に含めた。

ヴァンス氏は、「トランプ大統領はすでに強硬な経済手段を講じている。例えば、インドに二次関税を課すことで、ロシアが石油経済から利益を得ることを難しくしている」と述べた。

またヴァンス氏は、ロシアが戦争をやめれば再び世界経済に迎え入れられる可能性があるが、戦争を続ければ孤立し続けると指摘した。

ただし、彼は制裁は具体的な状況に基づいて判断する必要があるとも言及した。

同日、ロシアのラブロフ外相はアメリカNBCのインタビューで、交渉には前提条件が必要であり、ロシア側はウクライナの安全を国連が保証することに同意する一方で、ウクライナは中立を保ち、いかなる軍事同盟にも加入しないこと、ウクライナでロシア語が使用できること、さらに一部の領土主権問題も要求していると述べた。