【ニュースレターが届かない場合】無料会員の方でニュースレターが届いていないというケースが一部で発生しております。
届いていない方は、ニュースレター配信の再登録を致しますので、お手数ですがこちらのリンクからご連絡ください。

ゼレンスキー トランプとの会談は和やかな雰囲気で成果を得た

2025/08/19
更新: 2025/08/19

ウクライナのゼレンスキー大統領とアメリカのトランプ大統領は、ホワイトハウスで会談を行い和やかな雰囲気の中で成果を得た。ロシア・ウクライナ戦争終結を見据えた三者会談や安全保障問題についても議論が進展している。

8月18日、アメリカのトランプ大統領はホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領および複数のヨーロッパ首脳と次々に会談を行った。すべての会談を終えた後、ゼレンスキー大統領はホワイトハウスの外で記者に対し、トランプ大統領との会談が「和やかな雰囲気」であり、良い成果を得たと語った。

ゼレンスキー大統領は、前回のトランプ大統領との会談とは異なり、今回は二人の間に口論はなかったとし、「今回の会談は和やかな雰囲気だった」と述べた。

マルク・ルッテNATO事務総長は会談後、FOXニュースのインタビューで今回の会談を「非常に成功した」と評価し、トランプ大統領を「現実的な和平構築者」と評した。

ルッテ事務総長はトランプ大統領について「彼は圧力をかけながらも、問題解決の方法を探している」と語った。

25年8月18日、マルク・ルッテ北大西洋条約機構(NATO)事務総長がホワイトハウスでテレビインタビューを行い、その後メディアの質問に答えた (ANDREW CABALLERO-REYNOLDS/AFP)

ゼレンスキー大統領:プーチン氏との二国間会談に準備は整っている

会談後の記者会見でゼレンスキー大統領は「私たちはプーチン氏との二国間会談に向けて準備は整っている」と述べた。

彼は、予定されている二国間会談の具体的な詳細はまだ不明であるとしつつ、プーチン氏が自ら条件を提示すると見ており、自分から条件を設けるつもりはないと強調した。

「私は無条件で会談を開き、戦争終結に向けてどのように進めるかを議論すべきだと考える」と語った。

米欧首脳会議の後、トランプ大統領はSNS「トゥルース・ソーシャル」に、ヨーロッパ首脳たちとの会談を終えた際にプーチン氏へ電話をし、将来のロシア・ウクライナ二国間会談や米ロ・ウクライナの三者会談について話し合ったと投稿した。

ゼレンスキー大統領は補足し、トランプ大統領が三者会談の開催を支持したことで、自分とロシアのプーチン大統領が対面する可能性が高まったと語った。プーチン氏はこれまでゼレンスキー大統領との直接会談を一貫して拒否してきた。

フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領はCNNに、西側首脳が一致して「トランプ大統領はホワイトハウスでの会談の合意内容をプーチン氏に伝えるべきだ」と認めたと語った。

彼は「これは協調を経たものだ」と述べ、トランプ大統領がプーチン氏に電話したことを評価した。

ストゥブ大統領は、首脳たちの目的の一つがプーチン氏にゼレンスキー大統領との二国間会談を勧めることであり、プーチン氏がこれに同意したと明らかにした。そして「果たしてプーチン氏がこの種の会談に出席する勇気を示すかどうかを見届けることになる」と付け加えた。

ルッテ事務総長もFOXスニュースに対し、プーチン氏との対話開始が不可欠であり、各国首脳はロシア・アメリカ・ウクライナの三者会談に向けて努力していると語った。

2025年8月18日、フィンランドのストゥブ大統領がホワイトハウスでアメリカのトランプ大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領、さらにヨーロッパの指導者たちと会談した。その後、フィンランド大使館で開かれた記者会見においてスピーチを行った (Oliver Contreras/AFP)

ウクライナの安全保障は重要課題

ゼレンスキー大統領はホワイトハウス会談で議論したテーマを概説し、その中で「安全保障」が「重要課題」に含まれていたと明らかにした。それは「戦争終結のための不可欠な出発点」であると述べた。

ゼレンスキー大統領はアメリカが保障を提供する国の一つになると語った。

会議後、フィンランドのストゥブ大統領は「今日の会談は部分的に成功した」と述べつつ、アメリカがウクライナの安全保障に関与する課題については「まだ具体的進展がない」と語った。

彼はこの会談の目標をウクライナの主権と領土的自治の保護に置き、安全保障の課題は来週にも解決する可能性があると見解を示した。

ルッテ事務総長もまた、今日の焦点が安全保障であったと説明し、各国首脳が今後数日間にこれらの措置を協議する予定であると語った。

ゼレンスキー大統領とトランプ大統領、ロシア・ウクライナ国境地図を長時間議論

ゼレンスキー大統領はトランプ大統領に感謝を示し、今回の会談をこれまでで最も良いものだったと述べた。また欧州首脳らにも感謝し、同盟国が一致していると表明した。さらに「我々のチームは多くの作業を行った」と付け加えた。

ゼレンスキー大統領は戦場の地図をトランプ大統領に示し、どの地域を誰が支配しているかを説明した上で、その地図について長時間議論したと明らかにした。

ホワイトハウスが公開した写真には、ウクライナ地図を前に議論するトランプ大統領とゼレンスキー大統領の姿が映っていた。この地図は、両首脳が領土譲歩の可能性を含む和平協定について議論する際の参考資料となった可能性がある。

記者の一人がゼレンスキー大統領に「今日オーバルオフィスで見た地図についてどう思うか」と尋ねると、ゼレンスキー大統領は「私は常にその地図について議論している」と答えた。

「私が地図の領土割合について議論するのは、その割合を非常によく理解しているからである」と語った。

ゼレンスキー大統領は両首脳が「熱心で有意義な会話」を行ったと強調した。

「ロシアがこれほど多くの領土を占領していることを認めることは不可能である。これらのポイントは極めて重要である」と述べた。

夏雨