米中「冷」戦、ここにも?――猛暑の武漢で、アメリカ総領事館とビル管理会社の「冷房トラブル騒動」が話題になった。
連日39℃前後の猛暑となった湖北省・武漢で、アメリカ総領事館は7月18日、異例の「ビザ面接停止」に踏み切った。理由は、入居先ビルの管理会社が空調稼働を渋り、ビザ申請者を灼熱の屋外に長時間立たせたためだ。改善を求めても管理会社が応じず、ついに総領事館は「安全が確保できない」と判断した。
一方、このビルは、武漢市消防局から火災高危険物件に指定されており、本紙が確認した資料によれば、問題の管理会社が過去に違法な料金徴収で、行政処分を受けていたことも分かった。
SNSでは「嫌がらせではないか」「金目当ての不正か」と批判が相次ぐ中、シンガポール経営大学の法学教授ヘンリー・ガオ氏はSNSで「冷戦」が戻ってきたと皮肉を込めて投稿し、さらに、「外交は確かに熱を帯びてきたが、あのビルの中では違うようだ」と付け加えた。
武漢の灼熱は一時的でも、米中の「冷めない火種」は、当分冷えそうにない。
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