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Sheinが不適切にユーザー情報を追跡 フランスで1億5千万ユーロの罰金に直面

2025/07/11
更新: 2025/07/11

中国の大手EC企業Shein(シーイン)は、インターネット上で不適切にユーザー情報を追跡したとして、フランスで1億5千万ユーロ(約1億7500万ドル)の罰金を科される可能性がある。

フランス通信社(AFP)が7月10日に報じたところによると、フランスの規制機関である国家情報と自由委員会(CNIL)は、SheinがCookieと呼ばれるウェブ上の追跡技術を使い、ユーザーの同意を得ずにターゲット広告を配信していたと指摘した。これはEUでは禁止されている行為である。また、Sheinはユーザーからウェブ利用の同意を得る際に、時に分かりにくい方法を使った。

CNILは2023年にSheinを調査した際、ユーザーが追跡用Cookieを拒否しても、Sheinが引き続きユーザー情報を読み取っていたことを発見した。

CNILは、「Sheinは法令遵守に必要な技術と人材を持っているにもかかわらず、怠慢があった」と指摘している。

声明の最後では、「Sheinは最近、法令を遵守するようになった」と付け加えられ、このファストファッション大手に対する最終的な罰金の決定は、数週間以内に下される見込みである。

SheinはAFPに送った声明で、「提案されている罰金額は不釣り合いだ」と主張した。

また、「2023年8月以降、CNILと積極的に協力し、法令遵守と当局からの問い合わせへの対応に努めている」と中国のSheinは述べた。

先週、フランスの競争・消費・詐欺防止総局(DGCCRF)は、1年にわたる調査の結果、Sheinに対して過去最高額となる4千万ユーロの罰金を科した。この機関は、Sheinが割引に関して、誤解を招く商業行為を行っていたと指摘した。たとえば、割引前に価格を引き上げる、過去の価格を無視するなどの行為があったという。

フランスの消費者法では、割引を表示する際、過去30日間の最低価格を基準とする必要がある。しかし、Sheinはこのルールを守らず、割引前に価格を上げたり、以前の価格を無視したりした。

Sheinは2015年にフランス市場に参入し、近年は売上が急速に伸びた。しかし、環境汚染や低賃金労働、不公平な競争などの問題でも長年批判を受けている。

林燕