幼稚園が「いきなり閉園」 被害家族200 しかし学費は返金されず=中国・広東省

2025/02/28
更新: 2026/04/22

我が子が通う幼稚園が突然消えた。そればかりか、納めた学費が返ってくる可能性は極めて低い。明日子供をどこへ預ければよいのか?

そのような「悲劇」は近年、中国各地で頻発している。

以下に紹介する例は、最近起きた「突然、幼稚園が消えた」一つの事例で中国全土における「氷山の一角」でしかない。

広東省 東莞市

最近では、広東省東莞市にある幼稚園(「東莞慧斯頓幼兒園」)が「突然」、閉園した。

被害を受けた家庭は約200、前払いしていた40万元超(約820万円)の授業料および滞納された職員給料は返ってくる見込みはない。

学費を1学期分、なかには1年分を前払いしたという家庭もあり、一番多くの学費を前払いした被害家族の支払い額は約1万元(約20万円)となっているという。

しかし、閉園となったいま、そのお金を取り戻す方法はない。

また、閉鎖の理由に関して、園側は明確な説明をしていない。

保護者は「学校法人が金を持って逃げた」と訴えているが、現地公安当局は「経営破綻による閉園だから立件できない」としている。

そのため、どこの部門に訴えれば良いのかわからず、被害を受けた家庭は困り果てている。

この件に関しては現地テレビ局も報道しているが、解決の道は全く見えない。

突然閉園した「東莞慧斯頓幼兒園」(スクリーンショット)

「氷山の一角」

近年、中国では各地で幼稚園が突然閉園するケースが相次いでいる。

多くの場合、園児保護者ばかりか、教師でさえも全く知らされない。

当然ながらすでに支払われた学費は返金されず保護者は泣き寝入り、職員たちも滞納された給料を支払ってもらえる見込みはほとんどない。

そこで抗議しようと集結すれば地元当局は「安定維持」の為、警察を動員して鎮圧する。

保護者たちの怒りの声と悲鳴が響き渡っていようが、これで「終わり」である。

 

新学期の初日に閉園した「慧凡超凡幼稚園(河南省鄭州市)」の前に集まった保護者と対峙する現地警察、2023年9月6日(SNS投稿動画よりスクリーンショット)
李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!