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電通グループ過去最大の赤字 海外事業で2101億円の減損損失計上

2025/02/15
更新: 2025/02/15

電通グループが2025年2月14日に発表した2024年12月期の連結決算(国際会計基準)によると、最終損益が1921億7200万円の赤字となった。これは前期の107億1400万円の赤字から大幅に拡大し、同社にとって過去最大の赤字となる。

赤字拡大の主な要因は、欧米など海外事業での2101億円ののれんの減損損失計上である。具体的には、EMEA(ロシアを除く欧州、中東、アフリカ)地域で1530億円、米州で571億円の減損損失を計上した。

この結果、2024年12月期の営業損益は1249億9200万円の赤字となり、前期の453億1200万円の黒字から大きく悪化した。収益は前期比8.2%増の1兆4109億6100万円だったが、海外事業の不振が全体の業績を押し下げた形となった。

電通グループの今回の決算結果は、グローバル展開を進める日本企業が直面するリスクを浮き彫りにした形となった。海外事業の立て直しと、変化の激しい広告・マーケティング業界での競争力強化が、同社の今後の課題となりそうだ。

大紀元エポックタイムズジャパン記者。主に軍事・防衛、安全保障関係を担当。その他、政治・経済・社会など幅広く執筆。