中国各地で学生を狙った無差別殺傷事件が相次いでおり、いまでは通学時間帯の小中学校の校門前は「危険地帯」となっている。
この事態を受け、北京市では、学校前に武装警察や軍人を配備して警備する小学校が増えている。
現地の複数の小学校前に敷かれる厳重な警備体制を撮影した動画は、SNSに多く投稿されており、物議を醸している。
映像のなかには、実に物々しい雰囲気の学校が映っている。校門前は保護者であっても立ち入り禁止の「区切られた特殊なエリア」が設けられ、そのなかに迷彩服姿の軍人や公安、警備員たちが警備に当たっている。
また、校門両側にも金属のバリケードがはられ、付近道路には接触及び衝突事故を防止するために石の置物を多く設置している。当然ながら、周囲を警戒する監視カメラもあった。
撮影者の市民も「どういうことだ? 今では小学校の下校警備に軍隊まで投入されているのか?」と驚きを隠せない様子だった。
関連動画めぐっては「さすがだ、世界一安全な国・中国」といったお決まりの皮肉が殺到している。
というのは、中国の外務部が自国について「世界で最も安全だ」と自慢していたからだ。
このほか、「銃を持った完全武装の軍人のそばを、毎日通らなければならない小学生たちは本当に可哀そう」だ。
「物々しい雰囲気の学校、ビクビクして通学しなければならない子供たちのメンタルが心配だ」といった懸念の声も上がっている。
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