カナダのトロントと日本の東京において、最低賃金での生活がそれぞれの都市でどのように異なるかが明らかになった。トロントでは最低賃金の大幅な引き上げが求められている一方、東京では最低賃金が生活をどのように支えるかを分析する。
トロントで生活を維持するためには、いくら稼ぐ必要があるか?
最新の報告によると、カナダのオンタリオ州では最低時給では生活が成り立たず、特にグレーター・トロント地域では、最低時給で働く労働者の賃金が51%上昇しなければならない。
10月1日から、オンタリオ州の最低時給は16.55カナダドル(約1800円)から17.20カナダドル(約1860円)に引き上げられる。
オンタリオ生活賃金ネットワークの報告によると、トロントで生活を維持するためには、労働者は時給26カナダドル(約2800円)を稼ぐ必要があり、これは現在の最低時給より約9カナダドル高い。
非営利シンクタンクのウェルズリー研究所の調査によると、トロントで独身で働く人が生活を維持するためには、年収6万1654カナダドル(約670万円)から8万3680カナダドル(約900万円)が必要である。
カナダ政策代替センターが2024年9月に発表した報告書によれば、トロントでワンルームのアパートを借りるには、時給37.31カナダドル(約4030円)が必要で、これは最新の最低時給の2倍である。
報告書によると、最低時給で働く人々は主に25歳未満の若者、新移民、女性、そして社会的弱者で構成されている。
最低時給では生活を維持できず、最低時給で働く人々は副業やギグワーク(単発の仕事)をする必要があり、これが健康状態の悪化や職業開発の時間減少につながる。
東京での生活維持に必要な収入 月収20万円?
東京での生活を維持するためには、まず毎月の基本的な生活費を把握することが重要である。2024年のデータによると、一人暮らしの平均的な月々の生活費は約14万5943円である。この費用には以下のものが含まれる。
家賃7万6千円、光熱費(電気・ガス・水道代)8985円、通信費9397円、食費4万5277円、家具・家事用品費6284円。
これらの基本的な生活費に加えて、交通費、娯楽費、貯金などを考慮すると、月収20万円、年収240万円程度が必要である。
2024年10月1日から、東京都の最低賃金は時給1163円に設定されている。この最低賃金でフルタイム勤務(1日8時間、月22日)をした場合の月収は約20万4688円であり、東京は生活を維持することができる。
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