最近、雲南省昆明市の小学校が「9年前に生産された腐った肉」を小学生に食べさせていたことが発覚し、話題になった。この事件の波紋がまだ収まらないうちに、今度は、広東省深セン市の小学校も「賞味期限から4年経った肉を子どもたちに食べさせていた」ことが判明した。
この賞味期限切れ食材使用問題は中国全土の親たちを驚かせている。
「食の問題をどうにかせねば!」と決心を決めた保護者達はメディアに暴露し、世論に助けを求めた。
今回は深セン市の小学校の親たちが立ち上がった。
問題の小学校(「深セン福田区華新小学」)に通う生徒の保護者たちは21日、学校食堂へ突撃した。抜き打ち検査の結果、保護者達は最も見たくなかった事実を目にすることになった。
なんと、食堂にあった「冷凍鶏肉」の生産日付は4年前の「2020/10/15」だった。賞味期間は製造日から「7日間」だ。
「鶏肉が4年前のものだっただけではなく、牛乳の賞味期限も切れている」
「鶏肉から悪臭がする」と保護者は怒りは収まらない。
「事件」発覚後、関係者や現地当局は「賞味期限シールの印刷ミス」と主張しているが、世論は「下手な言い訳だ」と信じない。
保護者によれば、「食の安全の問題は昨年にはもう発覚していたが、当局は形式的なことしかやってくれず、未解決のまま棚上げにされてしまった」という。
現代の中国では、「問題を解決したければ、世論に頼るしか道はない」が常識になりつつある。世論の注目を集められない場合、大抵は「どこへ訴えても相手にされない」という結末となる。
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