[台北 23日 ロイター] – 台湾国防部(国防省)は23日、中国軍の空母「遼寧」の艦隊が22日夜に台湾海峡を通過したと発表した。台湾が実効支配する東沙諸島(プラタス諸島)の周辺海域から北方向に航行したという。
台湾軍の部隊が艦隊の動きを監視した。
遼寧は中国が台湾を包囲する海空域で先週実施した軍事演習に参加していた。先月には日本の接続水域に初めて入ったと、防衛省が発表した。
先週の軍事演習について中国側は台湾の主要な港や地域を封鎖し、海や陸の目標を攻撃する想定で訓練を行ったとしていた。
これについて台湾の顧立雄国防部長(国防相)は23日、記者団に、飛行禁止や航行禁止区域は設けられなかったとし、実際に禁止区域を設けて封鎖を実施すれば「国連の決議に基づき戦争の一種と見なされることになる」と指摘。
軍事演習と封鎖は全く国際社会への影響が異なるとし、世界の輸送量の5分の1が通過するとされる台湾海峡で封鎖を行えば「国際社会が座視することはできないだろう」と強調した。
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