50年で野生動物が73%減少 人類の生態系に脅威

2024/10/14
更新: 2024/10/14

豊かな生物は人類の生存にとって非常に重要だ。しかし、最新の報告によると、過去50年で世界の野生動物の個体数が73%も減少していることが明らかになった。

海岸に打ち上げられたヒレナガゴンドウ(ゴンドウクジラ属のイルカ)、風化した象の死体、油まみれのペリカンなどの衝撃的な光景は、動物たちの生命力が深刻な脅威にさらされ私たちに警告を発している。

世界自然基金会は10月10日に画期的な「地球生命力報告」を発表し、世界中の生物個体群が急激に減少していることを示した。

ロンドン動物学会 ロビン・フリーマン博士

「今年の地球生命力報告は、私たちがこれまでに収集した中で最も包括的なデータセットであり、5400種の約3.5万の個体群をカバーしている。1970年以降、これらの個体群の数は平均して73%減少したと推定する」

特に淡水生物の個体数の減少が深刻で、85%の減少を記録している。次いで陸上生物と海洋生物がそれぞれ69%と56%減少している。ラテンアメリカとカリブ海地域の状況は特に深刻だ。

フリーマン博士は、動物の個体群が急激に減少している主な原因を分析した。

彼は以下のように述べた。

「私たちはこれらの生態系が直面している脅威を認識しており、生息地の喪失や劣化、過度の開発、気候変動などが影響を及ぼしている」

世界自然基金会は、各国に対して、より積極的な生物多様性政策の策定と実施を求めている。来月開催される国連気候変動会議は、各国が対応策を模索する絶好の機会である。