頼清徳氏 訪台議員団と昼食 石破政権下の日台友好深化に期待

2024/10/11
更新: 2024/10/11

台湾との友好関係を重視する超党派の議員連盟「日華議員懇談会」は9日、中華民国の建国記念日祝賀大会に出席し、総統府で頼清徳総統との昼食会に参加した。

頼氏は日本政府の台湾への強力な支持に感謝を表明した。日本が石破茂首相の下で、日台友好関係がさらに強固になり、両国の協力が深まることを期待すると述べた。

スピーチの冒頭で頼総統は、山東昭子前参議院議長が率いる議員団の訪台に感謝し、特に日本が国会改選を控え、政治が多忙な中での訪問に対し、深い感動を覚えたと述べた。

「台湾と日本は、喜びの時も災害や悲しみの時も共にいる。これこそが台湾と日本の最も強く力強い友情である。特に、現在は日本が衆院選を控え、政界の最も忙しい時期にわざわざお越しいただき、非常に感動している」。

また、岸田文雄前首相と岸田内閣のメンバーに対しても、在任中の台湾への強力な支持に感謝の意を伝えるよう、議員団に依頼した。

さらに、頼氏は台湾海峡の平和と安定が世界の繁栄と平和にとって不可欠だと強調し、この考えが台湾国民の士気を大いに高めていると述べた。また、石破首相の指導の下で日本の繁栄が続き、国民が幸福であることを祈念し、今後の台日関係がさらに深化することを期待した。

一方、山東衆院議員は、頼総統が建国記念日の忙しい中で特別に昼食会を設けてくれたことに感謝の意を表明した。帰国後、岸田前首相と石破首相に頼総統の挨拶を伝えると約束した。

山東氏はまた、台風被害を受けた台湾へのお見舞いを述べるとともに、日本国内の政治情勢が変わろうとも、台日友好の絆は揺るがないと強調した。

「頼総統がおっしゃった通り、日本では自由民主党が新しい総裁を選出し、石破内閣が成立したばかりで、さらに衆議院選挙も間近に控え、多くの政治的課題に直面している。しかし、日台間の深い友情を強化するため、どれほど忙しくても、国慶式典に出席し、各界の友人たちと共に祝うために台湾に来た」と語った。また、先週の台風による被害について、被災者の皆様にお見舞いの意を表し、一日も早く平穏な生活に戻れるよう祈念した。

同氏は「日本の国内政治がどのように変わろうとも、日台友好の絆は揺るがない。双方は引き続き、この確固たる関係を維持し、相互に協力してインド太平洋地域の繁栄と平和を促進していく」と強調した。

山東氏は日華議員懇談会が日台関係のさらなる発展を目指し、「CPTPP研究グループ」や「女性議員交流グループ」など4つの研究グループを設立したことを紹介し、今後の成果に期待を寄せた。さらに、今後も民主主義と自由を守りながら、平和を基調とした協力を進めていくと述べた。

訪台議員団のメンバーは、山東昭子前参院議長、山本順三議員、滝波宏文議員、和田政宗議員、梅村みずほ議員の5人。中華民国外交部長の林佳龍氏および「台湾日本関係協会」秘書長の范振国氏、蕭美琴副総統、潘孟安総統府秘書長、呉釗燮国家安全会議秘書長が夕食会に出席した。

 

鐘元