ルッテがNATO事務総長に就任 3つの優先課題提示

2024/10/04
更新: 2024/10/04

10月1日、北大西洋公約機構NATO)は新しい事務総長を正式に迎え入れ、オランダの前首相マーク・ルッテ氏がブリュッセルのNATO本部で就任式を行った。

退任したNATO事務総長ストルテンベルグ氏は、「親愛なるマーク、特別なこの木槌を受け取って。これで北大西洋公約機構事務総長を務めるようお招きする」と述べた。

57歳のルッテ氏は、ストルテンベルグ氏の後を正式に継ぎ、新たなNATO事務総長となった。ストルテンベルグ氏はルッテ氏の卓越した資質と豊富な経験を称賛した。

現在、地域と世界の安全が多くの課題に直面している中で、32か国からなるこの軍事同盟を率いる任務は容易ではないと広く見なされている。

就任初日、ルッテ氏は3つの優先課題を提起した。第一は、NATOの実力を強化することで、軍事力の拡大と軍事技術の革新を含み、これには加盟国の防衛支出の増加が必要だ。

第二は、ウクライナへの支援を強化することだ。

ルッテ氏は、「ウクライナを支援することは正しい選択であり、私たち自身の安全への投資でもある。独立した民主的なウクライナは、ヨーロッパの平和と安定にとって、非常に重要だ」と強調した。

さらに、彼は中国共産党(中共)が、ロシアの防衛産業を支援していることを指摘し、中共が、ロシアのウクライナ侵攻の重要な推進力となっていると非難した。

ルッテ氏は、「中国は、第二次世界大戦以来、ヨーロッパで最大の衝突を助長しており、これは必然的にその利益と評判に影響を与えるだろう」と述べた。

第三の任務は、NATOとEU、そしてインド太平洋地域の志を同じくする国々とのパートナーシップを強化することだ。ロシアが中国と北朝鮮からの支援を受けているため、ルッテ氏はNATOとニュージーランド、オーストラリア、日本、韓国などのインド太平洋諸国との協力の重要性を強調した。

さらに、アメリカでの11月の選挙が近づく中、ルッテ氏は、トランプ氏が当選してもハリス氏が当選しても、良好に協力できると述べた。