消えた台湾大学生 中国に入国後、上海で音信不通に

2024/09/23
更新: 2024/09/23

最近、台湾のネットユーザーが行方不明者の捜索を呼びかける投稿を行い、22歳の大学生が8月27日に上海に入国した後、連絡が取れなくなったことが明らかになった。台湾政府は、中国現地の関連機関と連絡を取り、捜索を開始したと述べ、また、中国本土に行く際には警戒を高めるよう台湾市民に呼びかけている。

9月18日のSNSでは、ネットユーザーが行方不明者の捜索を呼びかける投稿を行い、この台湾の男子大学生が上海に入国した後に連絡が取れなくなったことを指摘している。親族は彼が「被失蹤」、失踪させられたと心配しており、警察に通報した。現在、台湾政府は大学生の家族からの陳情を受け取り、中共(中国共産党)政府に協力を求める文書を送付した。

行方不明の郭宇軒さんは身長約180センチで、細身の体型をしている。郭さんは上海に入国した際、安徽省合肥市を旅行する予定だったが、入国時に家族に無事を報告した後、連絡が取れなくなり、現在まで音信不通だ。この投稿はインターネット上で広く注目を集め、多くの人々がシェアし、郭宇軒さんの姉も記事の下にコメントを残した。

郭宇軒さんの姉は「本当に彼が発見される事を願っている。すでに警察には通報した。上海に到着した際には無事を報告してくれていた。もう連絡が取れる人にはすべて連絡を取っている。彼を知っている方がいたら、どうか助けてほしい。私たちは彼を探すことをあきらめていない。最悪の事態も覚悟している」と呼びかけている。

親族や友人たちは、郭宇軒さんが無事に帰宅できることを切に願っている。

中華民国(台湾)の行政院長、卓榮泰氏は次のように述べた。「台湾はオレンジ色の旅行警報を出した。国民が警戒を高めることを望む。私たちは拒否や反対をしているのではなく、国民の自己警戒を高めることを望んでいる」

最近、中共は台湾のインフルエンサーを頻繁に招待し、中国での旅行を宣伝している。これは政治的リスクを高めるだけでなく、最近では台湾人の失踪に関するニュースも報じられている。中共のこの分野における認知操作は無視できない。