社会問題 自費で「反省文」を1,000部印刷させられ、40以上のクラスに配布

「トイレに行ってはいけない時間帯がある」 中国の学生寮における非人道的なルール

2024/09/21
更新: 2024/09/21

中国山西省朔州市にある雲東中学校(高級中等学校=高校)に通う男子高校生が「夜11時以降にトイレに行った」がために、重大な規律違反とされ、重いペナルティに科されたことがわかった。

同学生は自費で「反省文」を1千部印刷させられ、40以上のクラスに配布するよう求められたという。

処分を受けた学生が、処分の一部として書かされた「反省書」には、「夜中にトイレに行くのは自分勝手な行為であり……クラスの恥だ」などと書かれていた。

 

雲東中学(NTD新唐人テレビより)

 

非人道的なルール

中国メディアによると、「事件」が起きたのは今月10日で、その高校生がトイレに行った時刻は「午後11時10分ごろ」だ。しかし、その学校では、学生宿舎の消灯時間である午後10時45分~11時40分までの約1時間の間、事前に管理教員に報告しない限り、「トイレに行ったり、自由に動き回ったり」することを禁じているという。

この「ニュース」は中国SNS「ウェイボー(微博)」のトレンド入りし、非難が殺到した。

「非人道的な規則だ」

「拘置所の被拘禁者でさえ、夜トイレに行くときは届け出なんて必要ないぞ」

ウェイボーをはじめとする各種中国SNSにおける関連トピックスのコメント欄には、「自分の学校にもそういうルールがあった。昔からそうだった」と明かすユーザーも少なくない。

「トイレに行ってはいけない時間帯を設ける」やり方について、オーストラリア在住の歴史学者である李元華氏は、「このような管理方法は中国共産党の思想コントロールに由来している」と指摘する。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
関連特集: 社会問題