便利さの裏にリスクも 「マイナ免許証」のメリットとデメリット

2024/09/14
更新: 2024/09/15

マイナンバーカードと運転免許証が一体化した「マイナ免許証」の運用が、2025年3月24日から始まる。

マイナ免許証は、マイナンバーカードに内蔵されているICチップに運転免許証の顔写真、免許の種類、有効期限などの情報を記録することで、免許証としての機能を持たせている。マイナ免許証の登録は任意となっており、既存の免許証も引き続き使用することができる。また既存の免許証とマイナ免許証を併せて所持することも可能となっている。

 マイナ免許証の運用が来年3月に開始された際、マイナ免許証に切り替えることによってどのようなメリットとデメリットがあるのだろうか? 

メリット1 手数料の減額

マイナ免許証の導入にあたって、各手数料が見直されることになった。現在免許証の新規取得手数料は2050円で、更新は2500円。 新制度では、マイナ免許証の新規取得は1550円で、更新は2100円になる。両方を所持する場合は2950円となる。 一方で従来の免許証だけの取得は2350円、更新は2850円に。 取得や更新時以外のタイミングでの一体化は1500円かかる。

メリット2 住所変更の手続きの簡略化

現在は転居した際、自治体と警察の両方に申請することが必要となっている。マイナ免許証場合、自治体から警察への情報提供に同意すれば、役所のみの手続きで住所変更を済ませることができる。 

メリット3 免許更新時の講習をオンラインで受講可能

マイナ免許証を所持していれば、免許更新時に「オンライン講習」が受けられるようになる。また対象の優良運転者、一般運転者、手数料はどちらも200円となっている。(従来の対面講習より安くなっている)

デメリット 情報漏洩のリスクが存在

一方でマイナ免許証は、紛失してしまった場合や盗難の被害にあった場合に、個人情報漏洩のリスクが伴うことになる。マイナ免許証のICチップには運転免許証の顔写真、免許の種類、有効期限などといった個人情報が記録されているため、取り扱いは慎重になることが必要だろう。