社会問題 「中共による教育を受けて育った子供たちは自分の考えを持ってない」

中国でクラスメイトが倒れても誰もが「無関心」 教育の失敗

2024/09/04
更新: 2024/09/04

2日、上海市にある中学校(「徐匯中学」) の炎天下の運動場で一人男子生徒が失神した。しかし、その場にいた他の学生たちは誰一人として倒れたクラスメイトに駆け寄って様子を見たり、助け起こす人はいなかった。数名の学生は手を挙げて先生にその様子を報告しているようだった。

中学校の校庭の様子を、自宅ベランダで撮影していた付近住民がたまたま、その現場の様子を捉え、動画をSNSに投稿した。

動画の中には「ああ、子供が1人倒れたよ、子供が1人倒れたよ! 見えないのか! なぜ誰も気にかけないんだ、先生もいないし」という動画撮影者の焦る声が入っていた。居ても立っても居られないその人の態度とは異なり、カメラに映った当の現場の状況は「他人のことに対する無関心」だけだった。

関連動画はSNSで物議を醸した。「クラスメイトが倒れたのに、周囲の生徒はみんな無関心だ。教育の失敗だ」といった声が多く上がっている。

 

 

この件について、NTD新唐人テレビの取材に対し、上海で子育てをする鄧さんは次のように指摘する。

「今回の件は孤立したケースではなく、中国のほとんどの学校において、その教育に問題がある」

「中国共産党(中共)は、子供に知識の学び方を教えたり、その健康な成長を助けようと言うものではない。中共の教育は、子供たちの思想をコントロールし、無条件に自身(中共)に服従させることだ。その結果、中共による教育を受けて育った子供たちは、自分の考えを持ってない」

「娘が上海にある重点中学校(優れた教育を提供するために選定された中学校のこと)に通っていた時、同じ学校の女子生徒が体育教師にわいせつ行為をされたと告発した。だが、学校側はその女子生徒を守るのではなく、彼女の口封じに動いた。学校は生徒の保護者を呼びつけて、保護者を説得して、一緒になって彼女が口を閉ざすよう、圧力をかけた。結局、わいせつ行為をした体育教師は3か月の停職処分以外、他の処分はなかった」

「学校側は権力を笠に着て、手段を弄して真相を隠し、教師たるものも道徳がない、子供をあんなところで勉強、生活させるなんて、安心できない。文明都市と言われる上海でさえこの有様なのだから、中国の他の地方となると、もっと状況は悪いのだ」

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!