山東省泰安市で3日午前7時半ごろ(現地時間)、通学バスが中学校の校門付近にいた生徒の列に突っ込む「交通事故」が発生した。
公式発表では、生徒や保護者計11人が死亡(保護者6人、学生5人)、1人が意識不明の重体、12人が負傷したことになっている。バス運転手は当局によって取り押さえられ、事故原因について調べているという。
しかし、中国共産党当局は、大災害や社会報復など社会の不安を引き起こしかねない事故や事件が起きるたびに一貫して被害情報の隠蔽を行い、過少報告する傾向があるため、今回の事件による実際の死傷者数も、公式発表をはるか上回る可能性がある。
実際、目撃者によれば、この「事故」で30人以上が死亡した。しかし、公式発表では十数人となっている。真実の数字を報じるメディアもないのだという。
事故直後、地獄絵図と化した学校前の動画はSNSで共有され、そこには多くの生徒や市民が血まみれの状態で地面に倒れ、車の下敷きになったままの被害者の姿もあった。
中国では近年、小学校の校門近くで児童や生徒を狙った「社会報復」事件が相次いできたため、今回の「交通事故」も「本当は社会報復なのではないか」と疑う声が上がっている。
(モザイク入り、現場の様子)
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