国際 中国本土で現政権批判の横断幕を掲げて逮捕された青年は「第二の四通橋事件」の勇士と呼ばれた。

「第二の四通橋事件」の勇士を声援 駐米中国領事館前で抗議集会

2024/08/08
更新: 2024/08/08

3日(現地時間)、米ロサンゼルスの中国領事館前で、方芸融(ほう げいゆう)さんを声援し、中国共産党に抗議する華人団体による集会が行われた。

方さん(22歳)は湖南省婁底市の陸橋に現政権批判の横断幕などを掲げて抗議し、中国共産党当局によって逮捕された。

方さんが行ったこの「第二の四通橋事件」の抗議の様子を映した動画は先月末、SNSを通じて拡散され、「また中国に勇士が現れた」として注目を集めた。

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中国湖南省婁底市の陸橋に掲げられた現政権批判の横断幕(SNS投稿動画よりスクリーンショット)

広がる支援の輪

「自由が欲しい、民主が欲しい、選挙権が欲しい」

米ロサンゼルスでの集会参加者らも、「四通橋事件」や「第二の四通橋事件」で掲げられた、中国共産党政権へ抗議するスローガンと同様のセリフが書かれた横断幕をはじめ、2人の「四通橋の勇士」たちの写真入りポスター、その他各種抗議スローガンを掲げて、中共に対して、抗議をおこなった。

参加者たちは、「中共の邪悪さを知ってほしい」と願い、「2人の四通橋の勇士が一日も早く釈放されるよう」世界に対して支援を呼びかけた。

 

集会の様子(受訪者より提供、大紀元合成)

集会参加者の声

新唐人テレビのカメラに対し、集会参加者たちは各々の「憤りと希望」について訴えた。

新疆出身の李光芒さんは、「方芸融は無罪だ。中国にはいかなる言論の自由もない。そのことは彼の逮捕が物語っている。どの国の国民も、自分の政治に対する意見を公に発表できる権利がある」と話す。

集会の様子(新唐人テレビより)

かつて中国で旅行業を営んでいたという張鵬展さんは、「方芸融は中国本土のあの政治環境のなかで、中国人の人権ために立ち上がった。彼は本当に勇気がある、私はここで彼を声援する。彼に1人ではないということを伝えたい」と語った。

 

集会の様子(新唐人テレビより)

 

中国で運転手をしていた黄河さんは、「方芸融はたった一人で闘っているのではない。我々は全員彼を支持している。そのことを中共に知らしめるために、私はここにいる」と述べた。

中国で教師をしていた周雲龍さんは、「中共は彭立發(ほう りつはつ、「四通橋の勇士」)を消せば、反抗する人がいなくなると思っていただろう。しかし、実際には違うんだ。いまは死をも恐れない人たちが次から次へと立ち上がっている。中共が最も恐れているのは、そういう勇士だ。さもなければ、なぜ彭立發を秘密裏に監禁し、公開裁判を行わないのか?」と話す。

中国でホテル勤めをしていた楊皓さんは、「中国民衆のために声を上げてくれた同胞を声援するために、自分のできることをしたい。いつか私たちも中国に戻る、そして共産党のない中国のために尽力するんだ」と述べた。

 

 (集会の様子を報じる新唐人テレビ)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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