7月29日、武見敬三厚生労働大臣が主催した政治資金パーティーが疑問の声を集めている。大規模な集会の自粛を求める現行の大臣規範との矛盾点が指摘されており、その法的根拠と必要性について大臣は説明している。
8月2日の会見で、7月29日に開催された政治資金パーティーに関する質問に応じた武見厚生労働大臣は、「事務所の金庫が7月中旬で全く空になっていたため、政治資金パーティーの開催は現行の法律に基づく必要不可欠な措置であった」と述べた。また、パーティーの参加人数に関しては「コロナの前の段階に戻ってきたかという感じで、少し少なかったかもしれません。まだ勘定はしていないのでわかりません」と説明した。
質問に対して、大臣は大規模なパーティーの自粛を求める大臣規範との整合性について「大臣規範でそうなっていますので、私としても特に盛大にやろうというつもりでやったわけでは全くありません」と回答した。
さらに、最近発覚した自民党内の裏金問題を背景に、政治資金パーティーのタイミングと形式が疑問視されている。
大臣は「政治と金の問題で、裏金作りに使われたという派閥のパーティーの在り方に関しては、過去において極めて遺憾なことで、あってはならないことだと私は思っています」と述べ、自己のパーティーが法律に基づいて行われたことを再確認した。
また、このパーティーが事務所の破産宣言を避けるための措置だったことを明かし、「実際に閣僚になってから1回もそうした資金集めはしませんでしたので、通常と同様のかたちでやらせていただいたと。集まった方は大体コロナの前の段階より少し減ったくらいでした」と説明した。
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