深センで暴走車が複数の横断歩道で市民をはねる 「社会報復」事件か=中国

2024/08/04
更新: 2024/08/04

【閲覧注意】本記事には、残虐な映像や画像があります。ご注意ください。

 

中国広東省深セン市の地下鉄駅近くの交差点で2日夜(現地時間午後8時過ぎ)、暴走車が歩行者やバイクなど次々とはねる「事件」が起き、多数の死傷者が出た。

事件当時の状況を捉えた動画がSNSで拡散されており、そこには、複数の横断歩道の歩行者が暴走車によって次々とはねられるシーンのほか、被害を受けた多くの市民が血を流して地面に横たわり、街は地獄絵図と化していた。

地面に横たわる市民のなかには、その体の上に白い上着のようなものをかけられるシーンもあり、「すでに死亡したもの」と思われる。

いっぽう、別の横断歩道上でもはねられたと思われる市民の姿もあり、そばには道脇の植木エリアに乗り上げて停止した暴走車と思われる大破した白い車も見られる。

現地公安当局によると、これは「自動車と電動自転車が衝突した交通事故」だという。

事故原因は自動車を運転していた李(男、36歳)が運転中に急に体調不良を起こした事とされ、李を含む5人が負傷し、2人が死亡したという。

いっぽうで、「現場で5人は即死、14人負傷。うち4人の体には布がかけられていた」とするネット情報も流れており、実際の死傷者数は当局発表より多い可能性がある。
 

当局が「交通事故」と主張するこの「事件」について、「動画に残された映像から明確な意思が伺われる」「単なる交通事故とは到底思えない」「絶対社会報復だ」と考える市民も多く、中国のSNSでは何とも言えない嘆きが広がっている。

中国ではこの頃、自動車を凶器にして暴走させ、無差別に歩行者などを襲撃する「社会報復」を意図したかのような凶悪事件が後を絶たない。

 

(現場の様子)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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