深刻な財政難にあえぎ、なんとか別の資金源を模索する中国の一部の地方政府が打ち出す、「新たなマネー強奪手口」がこれか!?
最近、中国江西省では、「2年前に免除されていた高速道路通行料の支払い」をトラック運転手に求めていることがわかった。
その様子を撮影した動画は今月16日、SNSで拡散されて、物議を醸した。
動画のなかには、公用車両2台に「捕まった」大型トラックの姿があった。制服を着た男たちはトラック運転手に対し、「あんた、カネ払ってない」と告げる。
「払っていない」というカネは、「2022年の時の高速道路料金」だという。
しかし、「あの時は、当局の通行料免除政策があって、自分は正規な手続きを踏んで通行料金が免除された」と運転手は反論する。
それでも当局者は「いいや、こちらには文書がある」として、「カネ払わないとこの先行かせない」との一点張りだった。
(2年前に免除されていた高速道路の通行料の支払いをトラック運転手に求める中国江西省当局の職員)
「30年前の税金追徴」
先月、中国の一部の地方では、企業に対して「30年さかのぼっての調査」を実施し、数十年前の未払い税金の追徴を求めていることが明らかになり、話題になった。
しかし、この「税金の追徴」に関しては、「統一の基準はなく、そのほとんどが適当に罪名を捏造してカネを要求しているだけだ」といわれる。
しかも、「脱税」との罪名の下で支払いを求められる税金のなかには、過去に政府が経済活性化のために打ち出した政策によって減免になった分も含まれているという。
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