米国駐中大使、中国で拘束された法輪功学習者の釈放を要求

2024/07/26
更新: 2024/07/26

米国の駐中国大使ニコラス・バーンズ氏は、中国共産党政権に対し、法輪功学習者の釈放を求めた。法輪功学習者は、過去25年間にわたりその信仰のために残虐な迫害を受けている。

大使は7月22日に声明を発表し、米国務省が中国共産党(中共)の長年にわたる法輪功弾圧の終結を求めた直後にこの要求を行った。この弾圧により、多くの学習者が逮捕され、投獄され、さらには臓器のために殺害される事態に至っている。

バーンズ氏は、信仰のために拘束されている全ての法輪功学習者および他の信念を持つ囚人の釈放を求めた。

「米国は中国における宗教および信仰の自由を支持するために声を上げ続ける。法輪功学習者を含む、信仰のために拘束されている全ての人々の釈放を中国に求める」とバーンズ氏はソーシャルメディアプラットフォームXで述べた。

法輪功弾圧25周年の記念

米国大使館は、弾圧開始から25周年を迎えたことを記念した。「本日、法輪功学習者に対する抑圧キャンペーンが開始されてから25年を迎えたことを厳粛に記念する」と大使館は7月23日にXで声明を発表した。

法輪功(法輪大法とも呼ばれる)は、瞑想と真・善・忍の原則に基づく道徳的な教えを含む精神修養である。1990年代末には、中国で約7千万から1億人がこの修煉を行っていた。その健康効果と社会に対する良い影響は、国家機関やメディアからも称賛された。

しかし、その圧倒的な人気は、当時の中共党首、江沢民にとって脅威と映った。江沢民は、党が国民の日常生活に対して支配力を失っていると長らく恐れていたのである。1999年7月20日、江沢民は法輪功に対する大規模な弾圧キャンペーンを開始した。それ以来、数百万人の学習者が刑務所や労働教養所などに拘束され、数十万人が拷問を受け、無数の人々が殺害されていると法輪大法情報センターは報告している。

ロンドンの独立人民法廷は、拘束された学習者が国家による強制臓器収奪の犠牲になる可能性があることを確認した。中国法廷は2019年に、中国で大規模な強制臓器収奪が長年行われており、その主な供給源が法輪功学習者であると結論付けた。この行為は、中国の利益を生む移植産業に供給している。

国際的な非難と連帯の声

米国のラシャド・フセイン国際宗教自由担当特任大使は、7月20日の声明で「25年間、PRC(中華人民共和国)は平和的な瞑想修煉である法輪功学習者をその信念のために抑圧し、虐待してきた」と非難し、「我々はPRCおよび世界中にある法輪功コミュニティと連帯する」と述べた。

カナダ、オーストラリア、英国、スロベニア、日本、台湾などの国々の議員も、北京に対し法輪功学習者に対する弾圧の終結を求めている。15か国の130人以上の議員が連名で声明を発表し、「中国における25年にわたる法輪功学習者の迫害を直ちに停止し、全ての拘束された法輪功学習者および良心の囚人を無条件で釈放する」ことを求めた。