長期間イラクに駐在していた日本人の男が、偽造された身分証明カードを使用して神奈川県にある米海軍横須賀基地に不法に侵入した疑いで、2月19日、警察に刑事特別法違反の容疑で逮捕された。
日本経済新聞や産経新聞の報道によると、逮捕された45歳の男は、昨年10月ごろの帰国中に偽造された身分証明カードを使って米軍基地のゲートを通過し、基地内部へ不法に侵入した疑いが持たれている。
警察は2月19日、男が海外から帰国した際に逮捕し、刑事特別法違反の容疑で送検した。男は「米軍に憧れがあったので基地に入った」と供述している。
神奈川県警によると、男は大手総合商社「住友商事」の社員であり、2023年ごろからイラクに長期駐在し、数ヶ月に一度日本に帰国していたという。
また警察は、男が横須賀基地以外にも同様の手口で、同じく神奈川県内にある米軍厚木基地に何度も出入りしていたことを把握している。男は基地内でレンタカーを借りており、その車両が東京都内などを走行していたことも確認されている。
神奈川県警は今後、刑事特別法違反の疑いで全容解明を進める。偽造された証明書をどこで手に入れたのかという入手ルートを明らかにするとともに、米軍施設へ繰り返し侵入した意図について重点的に調べる方針だ。
「刑事特別法」は日米安保条約に基づき制定された法律であり、在日米軍基地や立ち入り禁止区域への不法侵入を禁じているほか、不正な手段による米軍機密情報の収集や、軍用物資の損壊などの行為も対象となる。
住友商事は20日、公式サイトで声明を発表し、容疑者が自社社員であることを認めた。「今回の事態を厳粛に受け止め、警察の捜査に全面的に協力する。関係者の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げる」とコメントしている。
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