トランプ氏が銃撃で負傷するも無事、容疑者と集会参加者が死亡

2024/07/14
更新: 2024/07/14

13日、アメリカのトランプ前大統領がペンシルベニア州バトラーでの選挙集会中に銃撃にあい、軽傷を負った。バトラー郡地方検事によると、発砲した人物と集会参加者の計二人が死亡したという。

数万人の観衆を前にトランプ氏が演説を開始した数分後、複数回の発砲音が鳴り、イベントは中断された。右耳をおさえて身をかがめたトランプ氏を大統領護衛官らが守った。

トランプ氏が身をかがめている間も、さらに数発の発砲音が鳴り響いた。しばらくして立ち上がったトランプ氏は、護衛官らに囲まれ、顔から血を流しながら、「待て、待て、待て(Wait, wait, wait)」と伝え、群衆に向かって拳を3回突き上げた。

その後、トランプ氏は護衛官らに囲まれてステージを降りた。

護衛官らは声明で、「保護措置を実施したので前大統領は無事だ。現在調査中で、さらなる情報は入手次第発表する」と述べた。

ある目撃者は事件直後、「聴衆全員が身をかがめ、自分の身を守ろうとした」と、エポックタイムズの姉妹メディアNTDに語った。

午後6時半過ぎ(米国東部時間)、ドクターヘリが集会会場の近くに着陸した。トランプ陣営は、「彼は無事で、今は病院で検査を受けている」と述べた。

トランプ陣営のスポークスマン、スティーブン・チャン氏は、「トランプ大統領は、この凶悪な行為における法執行機関と初期応答者の迅速な行動に感謝する」と述べた。

ホワイトハウスによると、バイデン大統領は国土安全保障省当局者らから事件について最初の説明を受けたという。

バトラー郡地方検事はペンシルベニア州ピッツバーグのテレビ局Action News 4に、1名が死亡したと思われると語った。エポックタイムズは地方検事局にさらなる情報を問い合わせている。

「フロント・ロー・ジョー(最前列のジョー)」の一員で、トランプ氏の集会に94回出席しているマイク・ボートマンさんは、最前列の中央で演説を聞いていたところ、左側から発砲音が聞こえたという。

トランプ氏が右耳を押さえ、演台の後ろに消えていくのを見て、ボートマンさんは唖然としたという。それからまた銃声も聞こえたそうだ。

「この国を救えるのは彼しかいない」とボートマンさんはエポックタイムズに語った。

「信じられない。彼を再び大統領にさせないために、彼らはあらゆる手を尽くしており、今や彼を暗殺しようとしている」

コメント殺到

無所属で大統領選挙への出馬を表明しているロバート・F・ケネディ氏は、「今こそ、国を愛するすべてのアメリカ人が、分裂から身を引き、あらゆる暴力を放棄し、トランプ大統領とその家族のために一致団結して祈る時だ」とXに投稿した。

カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏は、この事件に反応した最初の民主党議員の一人。「私たちの民主主義に暴力はふさわしくない。私の思いは、トランプ大統領と、今日の集会で衝撃を受けたすべての人たちとともにある」とXに投稿した。

副大統領候補のマルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)は、「神はトランプ大統領を守った」とXに投稿した。

X社のオーナーで億万長者のイーロン・マスク氏は、「トランプ大統領を全面的に支持し、彼の急速な回復を願う」と書き込んだ。

チャック・シューマー上院院内総務(民主党)もXに次のように投稿した。「ペンシルベニア州のトランプ集会で起きたことに恐怖を感じるとともに、トランプ前大統領が無事であることに安堵している。政治的暴力は私たちの国にふさわしくない」

バーニー・サンダース上院議員(ヴァージニア州選出)も、「政治的暴力は絶対に容認できない。ドナルド・トランプ氏、そして怪我をされたかもしれない方々の一日も早い回復を祈る」とXに投稿した。

「私の思いと祈りはトランプ前大統領とともにある。法執行機関の断固とした対応に感謝している。アメリカは民主主義国家だ。いかなる政治的暴力も決して許されるものではない」と下院民主党を率いるハキーム・ジェフリーズ院内総務は語った。

エポックタイムズの編集者。2011年以来、エポックタイムズでさまざまなトピックについて担当。