今月13日、広東省河源市に住む、ある犬の飼い主が遭遇した「微笑ましい災難」の一部始終を捉えた動画がSNSに出回り、話題になっている。
映像のなかには、どこから盗んできたのか、あるいは拾ってきたのか分からないが、とにかくあるゴールデンレトリバーのワンちゃんが「ハチの巣」付きの木の枝を口に咥えて、嬉しそうに帰宅した。
さっそく自宅でくつろぐ飼い主に、自分がお持ち帰りした「戦利品」を差し出した、というより、飼い主のそばの地面に黙って置いて来た。そう、このお利口な(?)ワンちゃんは危険な「戦利品」だけ、そっとご主人のそばに置いて、自分だけさっさと退散したのである。
最初は事情を何も知らず、椅子の上で携帯をいじっていた飼い主はようやく「殺気」でも感じたのか、自分のすぐそばに突如現れた「ハチの巣」の存在に気づいた。それも最悪なことに自分が「攻撃ターゲット」になっているではないか。
やっと自分が危険な立場に置かれている「事情」を理解した飼い主の男性はイスから飛び上がり、攻撃態勢のハチの群れから身を守ろうと着ていた服を頭に被り、悲鳴を上げながら脱走した。
とんだ災難に見舞われたこの男性は、ハチに目を刺され、ものすごく腫れあがったという。いっぽうで、「ハチの巣」ドロボーの張本人であるワンちゃんのほうは、傷1つないという。
飼い主によると、実は、このゴールデンレトリバー、ハチの巣をお持ち帰りしたのは今回が初めてではないという。かなり経験豊富な常習犯であり、飼い主はそのたびに刺されてきたのだという。
初めてではないにしても、それでもお怒りの飼い主は、「もうこれで何回目だ?」と愛犬を指差して叱った。しかし、犬のほうはとても無邪気な顔をして飼い主をうるうるした目で見つめる。
そんなキュート攻撃に耐えられない飼い主は痺れを切らして「失せろ」と一喝すると、ワンちゃんはすぐに指示通り、どこかへ失せたのである。
果たしてこのワンちゃんは本当に自分のした「悪事」について反省をし、今後改めることができるのだろうか、という謎は残ったままだ。
この運の悪い飼い主の遭遇を知ったネットユーザーからは「かわいそうに、でもそれが運命だからあきらめて」といった慰めの言葉が多く寄せられている。
なかには、「さすが、ワンちゃん、戦利品は戦利品でも、危険な戦利品だから、地面に置いたら自分だけすぐに逃げることを心得ている」など、ワンちゃんのIQの高さに関心を寄せる声もあるという。
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