まだまだ燃える EV販売店 「EVの自然発火が原因か」と疑う声=中国

2024/06/14
更新: 2024/06/28

近年、中国の自動車販売店での火災が相次いでいる。

なかでも中国自動車メーカー大手のBYD(比亜迪・ビーヤーディ)の販売店の火災は特に多く、「2年で十数店が燃えている」ことがわかり、物議を醸している。

5月16日にも福建省福州市にあるBYDの販売店で火災が発生したばかりだ。火災で店は全焼し、店内および店周辺に展示していたEVも燃えた。

そうしたなか、11日深夜、河南省鶴壁市にある大型オートディーラー、永興汽車城で火災が発生し、施設は全焼した。

炎上した施設内には「東風汽車」「長安」「五菱」「吉利汽車(ジーリー)」など多くの中国系自動車メーカーが販売店を構えていた。

急速に燃え広がった火は、施設内の販売店や車両もろとも飲み込み、鎮火後、施設は骨組みしか残っていない。現場では鎮火後も濃煙が長い間消えなかった。

「カー・シティ内の多くの販売店が燃えたが、負傷者が出たという話は聞いていない。いま、損失については統計をとっている最中だ」と同シティ職員は中国メディアに明かした。

「ただでさえ車が売れない時代に火災だなんて、本当についてない」といった同情の声が上がるなか、火災の原因については「またEVの自然発火のせいだろう」と疑う声が多く上がっている。

「また」というのは、そう、「また」なのである。

(2024年6月11日深夜、中国河南省の「カー・シティ」で火災が発生し、施設は全焼した。画像はその時の様子(SNSより))

 

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李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!