木原稔防衛相は1日、シンガポールで中国共産党の董軍・国防部長と会談した。中国共産党軍の軍事活動活発化について深刻な懸念を伝え、台湾海峡の平和と安定の重要性について強調した。
会談はIISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に際して、およそ50分間にわたって行われた。木原氏は、日中間には安全保障上の多くの懸念があると指摘し、日中防衛当局間で率直な議論を重ねることが重要だと述べた。
木原氏は、尖閣諸島を含む東シナ海情勢と、中国共産党軍がロシアとの連携を強め日本周辺海空域における軍事活動を活発化させていることに対し、深刻な懸念を伝えた。
会談では、木原氏は南シナ海情勢等についても深刻な懸念を改めて表明した。さらに、北朝鮮による度重なる弾道ミサイル等の発射を強く非難し、地域の不安定化への懸念を表明した。
双方は「日中防衛当局間ホットライン」について、引き続き、適切かつ確実に運用していくことを確認し、今後も対話や交流を推進していくことで一致した。
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