「万里の長城」の未修繕区域に登った大学生3人に落雷=中国

2024/05/21
更新: 2024/05/21

今月19日早朝、万里の長城に登った北京の大学生3人が雷に打たれたことがわかり、関連トピックスは中国SNSのトレンド入りした。

中国メディアによると、3人は雷に打たれて倒れた後、意識を取り戻した1人が警察に通報をしたという。3人は病院で治療を受け、このうち1人は重傷。

3人は万里の長城の中でも、野外旅行の経験者しか行けない未修繕区域でキャンプをしていた。

「箭扣(Nock)」と呼ばれるその問題の場所は、両側は険しい崖で、城は壊れかけており、危険ではあるが、景色は壮観だという。正式に観光客向けには開放されておらず、入るには料金がかかる。

3人が長城に登った週末の天気は「突風、雷雨と雹」と予測されていた。

落雷から身をまもるには?

軒下や木の下は雨宿りの定番スポットだが、雷の時は危険な場所になるため、速やかに離れること。

また、雷の特徴の一つに「高いものに落ちる」という性質があるので、広く開けた場所や高いところは危険なのである。

ゴルフクラブや釣り竿のような長いものを体より高く掲げたり、傘を差すといった行為も避雷針のように雷を引き寄せてしまうため、こちらも大変危険である。

雷鳴が聞こえ、落雷のおそれがある場合には、速やかに建物内に避難することだ。近くに建物がない場合はくぼ地(凹み)のある場所を探して、姿勢を低くして待機し、身の安全を図ることが大切だ。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!