24日午前11時半ごろ、遼寧省瀋陽市の街中で、男が刃物を凶器にして、通行人を手当たり次第に切りつけた。
同日、瀋陽市公安当局は「容疑者の王(男、32歳)が金銭トラブルで店の従業員を刺して負傷させ、逃走したが、逮捕した」と報じている。しかし、負傷者の数については触れていない。
SNS上では、「犯人は3つの通り道にわたって犯行を続け、刺された市民13人が死亡、9人が負傷した」という情報が拡散されており、不安や嘆きの声が広がっている。
SNSに流出した犯行現場の映像のなかには、街中で犯人と思われる男が別の男性の首をナイフで切りつけるシーンや、首を切りつけられた男性が傷口に手を当てて歩く場面が映っている。
この事件をめぐり、SNS上では次のような嘆きの声が広がっている。
「また社会報復か」
「監視カメラの映像を見たら、無関係の通行人まで全員首を切りつけられていたよ」
「付近の病院の救急外来は大混雑だ」
「現場付近の病院に勤める娘によると、『切りつけられた市民のうち7、8人は重傷だ』という」
「この世の中どうしてこうなったのか」
(【モザイク処理済動画】2024年4月24日に中国遼寧省瀋陽市の街中で発生した刃物を使った無差別殺人事件の犯行現場のシーン。画像のピンク色の印が犯人とされる男)
「この世の中どうしてこうなったのか」
この犯人にどのような背景があるか、現段階では不明である。しかし昨今の中国で、無差別殺人に代表される「社会報復事件」が頻発していることは確かだ。しかも、その頻度は高くなっているといわれている。
刃物で切りつけられるか。暴走車に突っ込まれるか。安心して街を歩くこともできないのが「今の中国」である。悲惨な現状としか言いようがない。
改善のためには、「それは何故か?」という根源的な問題を考える必要がある。
「周囲への敵意をむき出しにし、理性が完全に失われた人間。甚だしいモラルの低下。人間性の喪失。しかし、そんな中国を作ったのは、一体誰か?」
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