中国の貿易は予想外のペースで減少している。最新の公式統計によれば、3月の輸出入は昨年同月比で5.1%減少し、輸出は昨年8月以降で最も大きく落ち込んだことが記録されている。
特にアメリカ、EU、ASEANへの輸出の大幅な減速が確認され、中国経済の今後の展望に懸念が高まっている。
中国海関総署が4月12日に公表したデータによると、ドル建てで見た3月の輸出入の合計は5008億1千万ドル(約76兆7601億円)で、前年の同じ月と比べて5.1%の減少を示している。
内訳を見ると、輸出は7.5%減の2796億8千万ドル(約42兆8679億円)で、昨年8月以降で最も大きな下落を記録している。一方、輸入は1.9%減の2211億3千万ドル(約33兆8891億円)である。貿易黒字は585億5千万ドル(約8兆9742億円)にとどまり、予測していた691億ドルを下回っている。
1月から2月の期間では、輸出は前年同期比7.1%増、輸入は3.5%増となり、貿易黒字は1251億6千万ドル(約19兆1938億円)に達し、いずれも市場予測を上回る結果であった。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」が行った調査によると、経済学者たちは中国の3月の輸出が前年同月比で3.4%減少し、輸入は1.4%増加し、貿易黒字は703億8千万ドルになると予測していた。
特に輸出については、3月に中国から主要な経済圏への輸出が大きく減少したことが注目されてる。
先進国への中国の輸出は、アメリカとEU向けが大きく減速している。アメリカ向けは以前5%増加していたが15.92%減少に転じ、EU向けも14.94%の減少を見せている。この減少幅は13.64ポイントに及ぶ。日本への輸出減少率は1.9ポイント改善され、7.8%となっている。
中国から新興経済国への輸出成長も鈍化が目立ち、アフリカ、ラテンアメリカ、ロシアへの輸出はかつての2桁増加から2桁減少へと変わっている。ASEANへの輸出も、3月には前年同月比で6.25%減少し、これまでの全体の輸出成績を若干上回る結果となっている。
税関総署によると、第1四半期の輸出入は前年同期比でそれぞれ1.5%増加し、貿易黒字は1836億6千万ドル(約28兆1504億円)に達している。
しかし、中国共産党の公式統計は、時として都合の悪い事実を覆い隠すことがあるため、実際の状況は公表されている数字よりも悪い可能性がある。
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