格安航空会社ジェットスター・ジャパンの労働組合「ジェットスタークルーアソシエーション(JCA)」は29日から予定していた全面ストライキを中止すると発表した。
JCAによると、組合員全員が参加する「全面スト」を予定していたが、会社側から「スト参加者に対して懲戒処分を検討する可能性がある」と通告された。このため組合員の安全を最優先に判断し、ストライキを中止する決定を下した。
JCAは昨年12月にも未払い賃金の支払いなどを求めてストライキを実施したが、能登半島地震の影響で中断。今月に入り、組合執行部の男性が会社側から懲戒解雇処分を受けたことを受け、解雇撤回を求めてストライキを再開する方針を示していた。
28日に行われた労使間の団体交渉でも、会社側は懲戒処分の撤回に応じない姿勢を示したという。JCAは「もう何を言っても、どう説明しても懲戒処分を変える気はない」と判断したとしている。
ジェットスター・ジャパンは「お客様のことを第一に考え、今後の対応を検討する」とコメントしている。
ストライキ中止の決定により、29日以降のジェットスター・ジャパンの運航に大きな支障は生じない見通し。
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