国内需要の減少などにより、中国の製紙業界全体が厳しい経営難に直面している。
このほど、中国最大の製紙メーカーである晨鳴紙業(山東省)は、「昨年、我が社は最大13億元(約260億円)の赤字を計上するだろう」との見通しを発表した。これは同企業が上場して以来、初の赤字となる。
この巨大損失の原因について、同企業は「原材料価格の高騰に加え、需要の低迷や紙の価格の大幅な下落などの影響を受けたから」と説明している。
2023年9月末の時点で、同企業の負債比率は前年同期比1.19ポイント上昇して、72.98%となった。
最大手の「晨鳴紙業」に限らず、太陽紙業(サンペーパー)や華泰股份、山鷹国際などの中国の大手製紙メーカーでも、純利益(前年同期比)の減少、あるいは赤字計上の事態となっている。
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