なりすましによる旅券の不正取得事案が依然として発生している状況を踏まえ、外務省は2月20日の「旅券の日」に合わせて、「なりすましによる旅券不正取得防止のための審査強化期間」を実施することにした。実施期間は、2月20日から3月4日までだ。
過去5年間に把握したなりすましによる旅券の不正取得数は、令和元年が8冊、令和2年が3冊、令和3年が3冊、令和4年が3冊、令和5年が5冊だった。
他人になりすまして不正取得された旅券は、不法な出入国に使用され、国際テロや人身取引・不法移民等の国際組織犯罪の発生を助長するほか、他人名義での借金、あるいは振り込め詐欺等の犯罪に使用するための携帯電話契約や銀行口座の開設に悪用されるなど、さらなる犯罪被害につながるおそれがある。
審査強化期間中は、各都道府県旅券窓口において、本人確認の重要性について、申請者から理解を得ながら、本人確認の審査を厳重に行うとともに、警察等関係機関との連携を密にして、他人になりすました者による旅券の不正取得の未然防止と撲滅を図る。
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