湖南省長沙市のある高校で今月27日、学生による大規模な抗議活動が行われた。この抗議活動は、最終的に学生側の勝利で終わる。
専門家はこれを「中国共産党が最も恐れる世代の出現だ」と分析する。
12月26日、学校が従来の「元旦から3連休」であった休みを「2連休のみとする」と通知した。これに反対するため翌27日の朝から、学生たちは寮のベランダなどに出て、一斉に「三休(サンシュウ)」のスローガンを叫び、元の3連休に戻すよう求めた。
また学生たちは、27日の朝から自発的に学校の食堂や学校の事務所に集まり、あちこちに手作りの抗議ポスターを貼りつけるなどして、学校による一方的な休日削減に強い不満を表明した。
ネットに流出した一部の学生の手書きポスターには、こう書かれていた。
「命をかけてでも争う。3連休を返せ。怨恨が満ちあふれるくらいなら、いっそのこと自由と民主がいい。そうであってこそ、我われが明るい未来を手に入れることができる!(誓死力爭、還我三休、與其怨聲載道,不如民主自由、讓我們都有光明未來!)」
学生たちは、歴史的な事件として、この抗議活動を「元旦3連休事変(元旦三休事変)」と名付けたという。
学校側は、学生たちの抗議を受けて譲歩を余儀なくされ、最終的に、元旦からの休みは「3連休」に戻された。学生たちの、見事な「勝利」であった。
「共産党が最も恐れる世代の出現」
著名な調査ジャーナリストである趙蘭健氏は、自身のSNSツイッター(現X)でこの事件を取り上げ「中国共産党が最も恐れる世代の出現だ」というタイトルを付けて称賛した。
さらに、趙氏は「湖南省長沙市の学生による大規模な集団抗争事件は、中国における新世代の抗議者の誕生を示すものだ」と評した。
他の学校にも影響
その2日後の12月29日、広西省南寧市のある中学校も、元旦休みが1日しかないことについて、学生が学校側に抗議し「3連休」を求めた。
この日、学生たちは学校の公告欄(掲示板)に「自由万歳」「自由のために戦うことに何の罪があるのか」などと書き、大勢の学生が大声でスローガンを叫んで抗議を行った。
学生たちによる抗議を受けて、学校側は一部を譲歩し、休日を元旦だけの1日から「2連休」に変更したという。
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