Florence Tan
[シンガポール 18日 ロイター] – アジア時間序盤の原油先物は約1%上昇。ロシアの輸出減が支援材料となっているほか、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での商業船への相次ぐ攻撃を受けて供給途絶の懸念が高まっている。
北海ブレント先物は0037GMT(日本時間午前9時37分)時点で0.69ドル(0.9%)高の1バレル=77.24ドル。米WTI原油は0.65ドル(0.9%)高の72.08ドル。
ロシアは17日、原油輸出削減量をこれまでの合意から12月にさらに日量5万バレル、あるいはそれ以上拡大する可能性があると明らかにした。
ロシアはまた、同国の代表的油種ウラルの15日の港からの積み出しを約3分の2停止。暴風雨と施設の定期保守点検が理由。
コンテナ船大手のスイスMSCやデンマークの海運大手マースクなど海運各社は、紅海でのフーシ派による相次ぐ商業船攻撃を受け、スエズ運河の航行を見合わせると発表した。
IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)がハト派的だったことで原油需要の先行きにおいて米経済のハードランディング(硬着陸)というテールリスクが取り除かれたことが大きいと述べた。
テクニカル上はWTI先物の76/78ドル付近までの戻りが支援されていると述べた。
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