台北市の中正紀念堂の「自由広場」で今月9日、5200人の法輪功学習者による法輪功のマーク「法輪図形」のほか、「旋法至極 法輪常轉 佛法無邊」の12文字を人文字で描いて表現した。
たまたま自由広場を通り、人文字作りの場面を目にした台湾の市民は「その壮大さに圧倒された」と感動した様子だった。
台湾法輪大法学会理事長の蕭松山教授はエポックタイムズに対し、次のように話した。
「法輪功(ファルンゴン)が、広く世に伝え出されて31年になります。法輪功は、それを学ぶ人々の心身の健康はもちろん、道徳の向上によって社会の安定にも大きな貢献をしてきました。台湾は現在、中国大陸以外で、華人の法輪功学習者が最も多い場所です。今日、台湾の学習者は、年に一度の人文字パフォーマンスを行いました。これはとても意義深いことです」
「今回、人文字パフォーマンスに参加した約5200人の学習者は、事前にリハーサルを行う必要はありませんでした。本番の当日、1回でこれが完成したのです。このイベントは法輪功修煉者の自律性や理性の高さ、内なる平和を浮き彫りにしています」
「ここ自由広場は、台湾の自由と民主、人権と法治を象徴する場所でもあります。しかし、共産党が統治する中国では、信仰の自由も言論の自由もありません。法輪功に対する迫害は、今もなお中国で続いているのです」
「私たちの人文字を見てもらうことで、台湾人のみならず、中国人民の覚醒と、より多くの人の正義の声を喚起したいと願っています。皆で、中共の残酷な迫害を制止しましょう」
(台北の自由広場で行われた、法輪功学習者による「人文字パフォーマンス」の様子)
中国の伝統的な気功修煉法である法輪功(法輪大法)は、1992年5月から広く一般に伝えだされた。
その驚くほどの健康効果と道徳性の高さ、費用を一切必要としない誠実な教授方法によって中国で絶大な支持を受け、当時は1億人を超える学習者がいたと言われている。
しかし1999年から、中国本土では共産党政権による法輪功への弾圧が始まった。極めて人気の高い法輪功に対して、当時の中共の首魁・江沢民が嫉妬心を抱いたのがその理由である。
中国では、法輪功に対する迫害が始まる以前の1996年、貴州省の学習者たちによって、初めて人文字が作られた。
2000年以降、中国以外の海外の学習者もこれに続き、大規模なイベントがある時などに、巨大な人文字を製作してきた。人文字づくりに参加する学習者は、数時間もの間、所定の場所に結跏趺坐し続けなければならない。しかし皆、法輪功の素晴らしさを世に伝えたいと願い、自らを律し、心穏やかに座禅をする。
日本もふくめて、信仰や言論の自由が保障されている海外では、法輪功学習者が自由に活動できる。その一方で、中国国内の学習者は現在も、当局から残酷な迫害を受けている。
(大紀元記者・鍾元、陳本瑛、張原彰、戴德蔓、台湾にて報道。日本語訳は李凌)
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