2023年も残りわずかとなった昨今、極めて大規模な疫病が再び中国大陸を襲っている。各地の病院は、昼夜を問わず患者でごった返しており、一部の病院はすでに「医療崩壊が目前」の状態だ。
今月27日「のどが痛い(嗓子疼)」のワードが中国SNSの検索ワード1位となった。いま中国のネット上には、中国のあちこちから寄せられた「のどが痛い」などの患者の叫びが溢れている。
やはり新型コロナの変異株か
「今の症状は(私が)以前に新型コロナ(中共ウイルス)に感染した時と全く同じだ」と指摘する声も多い。しかし中共の衛生当局は、11月26日の記者会見で「最近みられる呼吸器系の感染症は、主としてインフルエンザによるものだ」と主張している。
エポックタイムズの取材に応じた米国のウイルス学の専門家、林暁旭博士は「これは、やはり新型コロナの変異株である可能性が高い」と分析している。
「中共ウイルス(新型コロナ、COVID-19)は発生以来、その感染の流行は中共によって隠蔽されてきた。当局は、マイコプラズマ肺炎やインフルエンザなど、別の呼び名をつけている。しかし、実際は中共ウイルスで、その感染流行はずっと続いていた」と林博士は指摘する。
また、エポックタイムズの取材に応じたある北京の小児科医は、「今回の感染の波に、有効な薬物はない」と明かした。
この医師は「私もマイコプラズマ肺炎と診断された。それでマイコプラズマ肺炎を治療できる薬を一通り使ってみたが、効果はなかった。だからこれは、マイコプラズマ肺炎ではないと思う」と話す。
「本当の病名を言うな」と現場の医師に圧力
NTD新唐人テレビの取材に応じた吉林省に住む李さん(女性)によると、医療現場の医師は「本当の病名を言うな」と上から圧力をかけられている、という。
病院を受診した彼女に対して、ある医師は「実際には新型コロナ(中共ウイルス)の変異株だが、PCR検査では検出できない。政府が、我われ(医師)がそう言うのを許さないからだ」と内々に教えてくれた、という。
李さんの2人の子供は今、呼吸困難がひどく、酸素吸入を必要とするような深刻な状態になっている。肺が重度の炎症を起こし、レントゲンに白く映る「白肺(バイフェイ)」と呼ばれる状態だという。
今月26日、中共中央と関係がある人物は、エポックタイムズの記者に対して「中国共産党の党首が、深刻化する疫病流行の実情を報道しないよう指示した」と明かした。
(大混雑する北京の小児科病院)
(11月27日明け方、河北省の婦人科・小児科病院の廊下の様子)
(11月25日、天津の病院)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。