台湾総統選 野党連合が破局に

2023/11/24
更新: 2024/01/11

11月24日午前、中華民国(台湾)の野党である国民党(青)と民衆党(白)は、それぞれ副総統候補を発表し、野党候補一本化協議が決裂した。国民党の侯友宜(こう ゆうぎ)氏は趙少康(ちょう しょうこう)氏を副総統に選び、民衆党の柯文哲(か ぶんてつ)氏は呉欣盈(ご きんえい)氏を選んだ。 

24日の午前、国民党は中央常務委員会を開催し、総統候補の侯友宜氏が副総統に台湾メディアの中国広播公司の董事長、趙少康氏を指名した。会議後、二人は中央選挙委員会に行き、2024年の総統および副総統選挙に参加登録を行った。

 2023年11月24日午前、国民党が中央常務委員会を開催し、総統候補の侯友宜(後列右から2番目)が副手に中国広播公司の会長、趙少康(後列右から1番目)を指名した(中央社)

 民衆党も24日の午前、総統候補の柯文哲氏の副総統に、新光集団の会長の長女であり、民衆党の立法委員である呉欣盈氏を確定した。

23日には、国民党の侯友宜候補と鴻海創業者の郭台銘(テリー・ゴウ)氏、民衆党の総統候補、柯文哲氏が会合を持ち、候補一本化について協議したが、合意が達成できなかった。

以前から、国民党と民衆党の候補一本化は度々行き詰まりを見せており、その主な理由は「候補一本化」の世論調査における扱いの違いが原因だった。

今回の台湾総統選挙では、総統および副総統候補者の登録受付期間が11月20~24日まで設定されていた。先日、与党の民進党の候補者である頼清徳氏と副総統に中華民国駐米代表、蕭美琴氏も中央選挙委員会に登録を済ませた。

与党の民進党の総統および副総統候補者、頼清徳(右)と蕭美琴(左)が、21日に中央選挙委員会に登録を完了し、車から降りて現場の支持者やメディアに挨拶をした(戴德蔓/大紀元)