近年、中国各地の路線バス企業は、経営難により運転手など職員の給料を支給できない状態が続いている。数カ月から十数カ月の長期間にわたって給料が支給されないため、運転手らによるストライキ事件は後を絶たない。そのため、一部の都市では、公共交通である路線バスの運行停止を余儀なくされている。
今月18日、湖南省の2つの県で、経営難により路線バスが運行停止になったことがわかった。現在、現地政府と話し合いがなされており、バス利用者には「運行は、補助金が下りてから再開する」と伝えている。
これに先立ち、今月10日「3カ月も給料をもらっていない」と天津市の路線バス企業に勤める職員が、SNSを通じて会社役人に対して給料の支払いを求める投稿が拡散され、注目を集めた。
先月16日には、山東省の路線バス企業に所属する運転手が、5カ月分も給料が支払われていないことに抗議して、集団でストライキを起こしたことがニュースになっていた。
今年7月には河北省保定市、2月には河南省商丘市の路線バスが「運行停止」を宣告している。
昨年12月26日、河南省濮陽市の路線バスの運転手は「16カ月も給料もらえていない」ことに抗議して集団でストライキを行った。「我われの稼いだ金を返せ(還我血汗錢)」と書かれた横断幕をバスの車体に掲げた動画がSNSに流出している。
2年前の2021年11月1日、河南省平頂山市の路線バス運転手がストライキを起こし、路線バスが運行停止になった。SNSに流れた動画のなかには「私たち(運転手)は8カ月も給料をもらっていない。裏方スタッフのほうは1年以上も、もらっていない」などと訴える運転手の姿があった。
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