[モスクワ 11日 ロイター] – ロシア中央銀行のザボトキン副総裁は11日、内需が強いため来月利上げせざるを得ない可能性があるとし、インフレ率を4%の目標範囲に戻すとの中銀の方針を改めて示した。
中銀は7月21日、労働市場の逼迫と強い消費需要にルーブル安が加わってインフレ圧力が強まったとして、1年超ぶりに金利を1%ポイント引き上げ8.5%とした。
副総裁は会見で、「全般的にインフレ率は中銀予想レンジの後半にある。9月の政策決定会合における利上げの確率は高い」と述べた。
中銀は、先に政策会合で示したシナリオについて、顕著なリスクが現実化した場合は金利を現状の8.5%から来年は平均12.5─13.5%に引き上げる可能性があると指摘。一方、ベースラインのシナリオは先月から変わっておらず、今年の平均金利を8.5─9.3%来年は8.5─9.5%と想定している。
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