6歳児が転落死 幸福な家庭を襲った悲劇、踏み台は「消火器ボックス」か=中国 湖北

2023/07/17
更新: 2023/07/17

湖北省荊州市の「県級市」の一つである監利市で15日、高層住宅の上層階から幼児が転落する事故が起きた模様。SNSに投稿された動画の字幕や動画投稿者の説明によると、児童が転落した原因は「物業」と呼ばれる住宅管理会社が建物内の窓際に置いた「消火器ボックス」と関係があるという。

(男児が落ちたとされる窓は「外開き」。赤い消火器ボックスから登ってしまったのか。投稿動画より)

転落した児童は男児で、今年6歳という。児童はこの「消火器ボックス」を踏み台にして高層階の窓によじ登り、そこから転落したとされており、児童の親は管理会社の責任を追及をしている。窓の開閉はスライド式ではなく外開き式であるため、窓枠へ登った男児がここに体重をかければ、そのまま外側へ開いてしまう可能性もある。

いっぽう管理会社側は、児童が転落したのは「保護者の監督不行き届きが原因」と主張している。

関連動画のなかには、地面に横たわる小さな子供の横で父親らしき男性が、手足をばたばたさせて号泣している様子が見える。父親は裸足で、我が子の転落を知りサンダルも履かないまま部屋から飛び出してきたのだろうか。別の場面には、母親らしい女性がショックのあまり失神している様子も映っている。

まだ若い両親の胸も張り裂けそうな悲しみと悔しさが、動画を見ている側にも伝わってくる。同じ集合住宅に住む人であろうか。一人の女性が、傘を開いて、地面に横たわる男児の小さな体にかぶせた。児童は、すでに死亡しているとみられる。

動画投稿者は「この動画を多くの人に拡散してほしい。このような隠れたリスクをなくすために」と呼び掛けた。

(関連動画はこちら、子供の遺体が映っています。閲覧にはご注意下さい)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。