今度は安徽でも「四通橋デモ」 引き出せなくなった銀行預金の返済を求めて=中国

2023/06/21
更新: 2023/06/21

今月10日、銀行預金を引き出せなくなった複数の預金者が安徽省合肥市の中心部に位置する歩道橋で横断幕を広げ、預金の返済を求める抗議活動を行ったことがわかった。

橋の上では「安徽銀行、私の預金を返せ!(安徽銀行還我存款)」などのスローガンが、抗議者によって一斉に叫ばれた。

歩道橋に掲げられた横断幕には「安徽銀行、私の預金を返せ」と書かれている。(SNS投稿画像)

預金者らは、昨年10月に北京市内の陸橋「四通橋」の上に、習近平政権を批判する横断幕を掲げた彭載舟氏を真似たものとされている。米政府系放送局のラジオ・フリー・アジア(RFA)はこの事件に「#四通橋示威(#四通橋デモ)」のハッシュタグをつけている。

RFAによると、この預金者らは手にスローガンを持ち、同市の監察管理部門へ赴いて、安徽銀行に対して預金返済を求める請願したという。

(手にスローガンが書かれた紙を持ち、「安徽銀行、預金を返せ」と叫びながら、デモ行進する預金者たち)

 

中国では近年、地方銀行などで取り付け騒ぎが相次いでいる。河南省では預金を凍結された預金者が騒ぎを起こさないよう、まとめて「管理(不法監禁)」するケースもあるようだ。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。