[ジュネーブ 11日 ロイター] – 国内避難民監視センター(IDMC、本部ジュネーブ)が11日発表した昨年の国内避難民(IDP)は過去最高の7100万人となり、前年から20%増加した。ウクライナ戦争などの紛争やパキスタンの大洪水といった地球温暖化による自然災害が影響した。
シリア、アフガニスタン、コンゴ民主共和国、ウクライナ、スーダンを含む10カ国で全体の4分の3近くを占めた。ロシアのウクライナ侵攻で約1700万人の避難民が発生した。
紛争が原因の避難民は2830万人で過去10年の平均の3倍。洪水や干ばつなど自然災害による避難民は3260万人だった。
1998年にIDMCを設立したノルウェー難民評議会のヤン・エゲランド事務局長は、ウクライナ戦争が世界的な食料安全保障の危機をもたらし、避難民に深刻な打撃を与えたと指摘した。
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