<4月6日21時30分>
沖縄県・宮古島を出発して行方不明となった第8師団第8飛行隊所属のUH-60JA多用途ヘリコプターについて、海上保安庁の第11管区海上保安本部は、救命ボートやローターのような部品等多数を発見したと発表した。
森下泰臣陸上幕僚長は21時前に防衛省で開いた会見で、搭乗者の中に西部方面隊の中核を担う第8師団長の坂本雄一陸将が含まれていることも明らかにした。そのうえで、総合的に見て「航空事故と概定した」と述べた。
エポックタイムズの取材に応じた陸自によると、ヘリには操縦士2人、整備士2人、偵察要員6人が搭乗していた。海上保安庁が救難要請を受け、巡視船で捜索活動にあたっている。
ヘリに搭乗していた坂本雄一陸将は第8師団長に3月31日就任したばかり。熊本県で開かれた着任式後の会見では、台湾有事と日本への影響について言及し、「(もし侵攻が起きた際は)島などに部隊を配置して阻止の体制をとる」と警戒を示していた。
西部方面隊の第8師団は、南九州3県(熊本、宮崎、鹿児島)の防衛警備や災害派遣の任務にあたる機動師団。有事の際には、警備区域を越えて沖縄や南西諸島に緊急展開することも想定されている。
<4月6日18時50分>
6日午後4時半頃、宮古島周辺を飛行していた陸上自衛隊のヘリコプター「UH60」の機影がレーダーから消えた。NHKなどが報じた。自衛隊は取材に対し、報道について承知しているものの、現在は状況の確認を進めていると回答した。海上保安庁の巡視船が捜索に向かっているという。
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