[6日 ロイター] – ドイツ地球科学研究センター(GFZ)によると、トルコ南部のカフラマンマラシュ付近で6日、マグニチュード(M)7.9の地震があった。震源の深さは10キロ。地元当局者らは少なくとも10人が死亡したと明らかにした。
建物が倒壊し、近隣のキプロスやレバノン、シリアでも揺れを感じた。欧州地中海地震学センター(EMSC)は津波のリスクを評価中としている。
トルコ内相は、がれきに埋もれた人々の救出が最優先だとした上で、国民に携帯電話の使用を控えるよう求めた。
国営放送TRTなどの映像によると、建物に被害が及び、雪の積もった道に人々が避難している。また、カフラマンマラシュで倒壊した建物の周りに人々が集まって生存者を探す様子も映されている。
東に約350キロに位置するディヤルバクルのロイター記者によると、地震は約1分間続いて窓ガラスが割れるなどの被害が出た。
南東部シャンルウルファ県の知事はツイッターに「倒壊した建物がある」と投稿し、住民に安全な場所に移動するよう呼びかけた。
トルコ当局はカフラマンマラシュとシリア国境に近いガジアンテプ付近でM7.4の地震を記録したとしている。
シリアの北部と西部でも揺れがあり、国営シリア・アラブ通信(SANA)はアレッポ、ハマ、ラタキアの3県で42人が死亡し、200人以上が負傷したと伝えた。
レバノンのベイルートやトリポリでも人々が路上に出て、建物の倒壊に備えて車に逃げたと報告されている。
トルコ赤十字のトップは深刻な被害の情報が入っているとし、リソースを動員していると述べた。
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