米国のトランプ前大統領は6日、南部フロリダ州マイアミで行われた集会で現職のデサンティス知事に投票するよう呼びかけた。さらにトランプ氏は中間選挙から2日後の10日にも、2024年大統領選に出馬表明する可能性を強く示唆した。
トランプ氏は集会で「何千人もの誇り高く、勤勉な米国の愛国者」と観衆に呼びかけ、8日の中間選挙で「素晴らく偉大な私の友人マルコ・ルビオ氏が上院に、ロン・デサンティス氏が州知事に再選されるだろう」と述べた。「真のMAGA戦士からなる素晴らしい議員団を選出すべきだ」と付け加えた。
5日に行われたペンシルベニア州の選挙集会で2024年大統領選への出馬を示唆した際には、デサンティス氏のことを「ロン・デ-サンクティモニアス(聖人ぶった)」と揶揄したが、大型ハリケーン「イアン」の爪痕が残るフロリダ州では同氏の再選を訴えた。この発言に、デサンティス氏の選挙陣営はコメントしていない。
デサンティス氏はチャーリー・クリスト前フロリダ州知事と、ルビオは氏バル・デミングス下院議員と競い合う。フロリダ州立大学が実施した世論調査によれば、デサンティス氏とルビオ氏の両共和党候補が優位に立っている。
2024年大統領選挙をめぐっては、トランプ氏とデサンティス氏の出馬が取り沙汰されているが、デサンティス氏は一貫して「州政に集中する」として明言を避けている。
これに対し、トランプ氏はこれまでも集会などで大統領選出馬の可能性を示唆してきた。3日に行われたアイオワ州での集会では「我が国を成功させ、安全で輝かしい国にするために、私は高い確率でおそらくもう一度やるつもりだ」「準備しておけ。今はそれしか言えないが、もうすぐだ」と発言した。
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